昨年9月より募集しておりましたリバネス研究費プランテックス先端植物研究賞について、多数の応募をいただき誠にありがとうございました。
採択者と採択テーマが決定いたしましたので、以下の通りお知らせいたします。
採択者 | 採択テーマ |
【本賞】京都大学大学院 生存圏研究所 研究員 市野 琢爾 氏 |
植物工場環境を利用した薬用植物ムラサキの水耕栽培技術の開発研究 |
【奨励賞】室蘭工業大学大学院 工学研究科 環境創生工学系専攻 修士1年 佐野 英道 氏 |
オンサイトでのシソの成分量及び機能性のセンシング法の確立とこれを利用した最適栽培条件の検討 |
市野氏のテーマは、希少な薬用植物であるムラサキ及びムラサキから抽出される希少物質であるシコニンを、制御環境下で効率的に生産することを目指す研究です。市野氏はこれまで培養細胞等を用いてシコニン分泌の仕組みを解明されてきましたが、その成果が植物体を用いた栽培研究にも生かされ、植物工場における成分抽出作物の生産技術の開発に繋がることを期待します。
佐野氏のテーマは、シソの葉に含まれる特定の成分量を、特定波長の光を利用することで非破壊的に測定すること、及び当該測定方法を使って栽培環境条件の改変により成分濃度を高めることを目指す研究です。植物工場においては栽培環境条件を自在にコントロールすることで、これまでになかった品質や成分含有量の植物をつくりだすことができます。佐野氏の研究成果が植物工場でつくる作物の更なる高付加価値化に繋がることを期待します。
今後も当社はアカデミアとの連携を一層推し進めることなどにより、植物の新たな可能性を引き出す研究を支援し、社会実装を目指して参ります。
【リンク先】
・第58回リバネス研究費 プランテックス賞 公募情報
https://r.lne.st/grant/58-plantx/
・市野氏 採択者インタビュー
https://r.lne.st/adopter/27644/