植物工場向けの多段密閉型栽培装置の開発および販売を行う株式会社プランテックスは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の2021年度「研究開発型スタートアップ支援事業/経済構造の転換に資するスタートアップの事業化促進事業(TRY)」に採択され、約1億円の助成を受けることが決定いたしました。本助成金は、植物工場における栽培研究を加速する研究技術の開発に利用します。
■採択された助成事業のテーマ
即時量産適用可能な試験成果を生む栽培研究技術の開発
■背景
プランテックスでは、2014年の創業以来、植物工場向けの多段密閉型栽培装置という新たな植物生産方式の開発を行ってきました。この方式を用いることによって、従来の植物工場では実現が困難であった正確な栽培環境条件の制御が可能になります。2020年度には大型の生産装置を完成させ、現在は当該装置を導入した植物工場の建設を進めています。また、大型栽培装置との間で栽培環境条件の再現性に互換性がある試験用栽培装置を開発し、生産性改善や多品種栽培等の栽培研究を推進してきました。
■助成事業の概要
コロナ禍を背景とした社会構造の転換により、衛生的な生産物や安定的な生産といった特徴をもつ植物工場に対する期待が高まっています。植物工場の更なる普及を推進するためには、商業生産可能な作物種を拡大するための研究手法の存在が不可欠です。
本助成事業では、当社の特長である環境制御性能を高めた密閉型栽培方式を用いて、量産転用が容易な研究成果を効率的に生み出す研究用栽培装置群を完成させ、栽培試験の高速化や自動化を実証します。本助成事業の成果をもとに、量産工場との両輪で植物工場の価値を高める栽培研究の事業化を目指します。
■NEDOによるTRY助成事業の目的(公募要領より一部抜粋)
本事業では、社会構造の転換から生じる市場の変化の兆しを得ており、この機会を大きなチャンスと捉えて社会インパクトの大きな事業転換を狙って動き出している研究開発型スタートアップの支援を目的とします。
https://www.nedo.go.jp/koubo/CA3_100292.html
■本件に関するお問い合わせ先
株式会社プランテックス
担当者名: 企画室長 竹山政仁
Email: info@plantx.co.jp