昨年9月より募集しておりましたリバネス研究費プランテックス賞について、多数の応募をいただき誠にありがとうございました。採択者と採択テーマが決定いたしましたので、以下の通りお知らせいたします。
採択者 | 採択テーマ |
関西学院大学 理工学部 生命科学科 助教
嶋川 銀河 氏 |
なぜ野外の植物は 老化しても元気なのか? |
筑波大学 生命環境系 つくば機能植物イノベーション研究センター 助教
野崎 翔平 氏 |
植物一過的発現系「つくばシステム」と 転写制御を利用した 植物ホルモン生産法確立 |
<採択の理由>
嶋川氏「なぜ野外の植物は 老化しても元気なのか?」
植物工場は、露地では実現が難しい安定的な栽培環境をつくりだす技術であり、食料生産の安定化などに繋がることが期待されています。嶋川氏の研究テーマは、植物の環境適応に関する興味深い知見の獲得に繋がると同時に、既存の植物工場が取り込めていない新たな環境要因を自然の中に見出す可能性を感じさせるものでした。本研究での成果が、制御環境での栽培におけるブレイクスルーにも繋がることを期待しています。
野崎氏「植物一過的発現系「つくばシステム」と 転写制御を利用した 植物ホルモン生産法確立」
野崎氏の研究テーマは植物ホルモンの制御機構に関する重要な知見に迫るものであることに加え、植物体内でタンパク質を大量に合成する「つくばシステム」にも大きな可能性を感じました。植物工場は食品としての野菜を安定的に生産するだけでなく、ワクチンなど様々な物質の大量合成に特化した植物を効率的に生産する設備としても重要度を増すと考えております。本研究での成果が、植物生合成の一大産業に発展することを期待しています。
今後も当社はアカデミアとの連携を一層推し進めることなどにより、植物の新たな可能性を引き出す研究を支援し、社会実装を目指して参ります。
【リンク先】
・第50回リバネス研究費 プランテックス賞 公募情報
https://r.lne.st/2020/09/01/50th_plantx/
・採択者インタビュー
– 関西学院大学 嶋川 銀河 氏
https://r.lne.st/2021/06/01/50-shimakawa/
– 筑波大学 野崎 翔平 氏
https://r.lne.st/2021/06/01/50-nozaki/